望遠レンズはスナップに向いていると思う

曇り空の銀座を、XF90㎜F2をつけたX-T10でスナップ撮影。スナップという名のとおり、すぱーんと一部を切り取る90㎜(換算135ぐらい)の画角。漫然と見ている景色の一部をクローズアップして、普段は意識しないようなところを、普段はしないような見方で見る、というのが面白いなあと思います。果たしてその思い通りに撮れているかというのは課題としても、自分の中にある引き出しを広げて、いろんなイメージで撮ってみました。

銀座って言葉から連想するきらびやかさとは程遠い写真ばかりですが、これも一つの銀座の見え方として。マネキン率が高いです。ちなみに、Fujifilmフィルムシミュレーションはすべてクラシッククロームです。

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「写真は引き算」「背景を整理」って言われるけれど、望遠レンズはいい練習になる気がします。練習というか、効果を実感しやすい。引き算して背景を整理したら、どんな印象になるのか。見たり聞いたりした知識を、こういうことか、って自分の撮った写真で実際に感じることってすごく大切だと思うんです。知行合一なんて言葉もあるように、知ったうえで、実感して行動を伴って初めて自分のものになる。

望遠レンズでスナップをしていると、自分の狙ったようにばんばん切り取れて、ついついたくさん撮ってしまいます。ある程度の距離感でもうまく収まってくれるし、ちょっと近づいて寄って撮ればどーんとインパクトのある写真が撮れる。スナップといえばGRなどのような広角が一般的という認識があるけれど、望遠でのスナップというのも、とても楽しい。望遠はよくボケるので、ボケを使っていろいろ試せるというのも、遊びがいがあっていいものです。前ボケを入れるのが好き。

そうそう、XF90㎜F2というレンズについていえば、やっぱり単焦点というのが良い。画角が固定されているから、ズームをうにょーんと動かす手間いらず、画角で変に悩むことがない。あっと思ったらカメラを向けてシャッターぱしゃり。「焦点距離を固定すると距離感が身について良い」という話を聞いたことがあるけど、初心者ながら、まさにそれを実感します。

最後にタイトルについて。向いているかどうかはさておき、望遠レンズでのスナップも、すごく楽しい。