手作業に入り込む物悲しさのような、楽し気なようなもの

フィルムカメラを使い始めました。はじめての相棒に選んだのは、Rollei35。いつかフィルムで撮るならこれだ、って決めていた機種、念願叶って手に入れることになりました。

フィルムらしさ。ざらざらした風合いだったり、あせたような色合いだったり。決して画質がいいわけではなく、写真素材としてみればあまりきれいとはいえないのに、なんともいえない味があるような気がするあの感じ。

きれいすぎない、鮮明すぎないフィルム写真。だからこそ、懐かしさとか情緒とか、思い出のような味わいを感じられるのかもしれない。リアルでなくて、そこにはもうないもののように思えて、だから儚いような、もの悲しいような気がするのかなー。
むかーしむかしの思い出の中の夏休みのような。おばあちゃんちの縁側のような。セミの鳴き声を体全体で感じながら木漏れ日をぼんやり目で追っているような。ざわざわーっとした感覚を味わえるのがよいです。

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アナログなもの、手作業で作り出されるものって、そんなものがたくさんあって好きです。手染めのハンカチ、手作りの革財布、職人技が詰まった精巧な時計とか。作った人の思いが見えるような…見えないような…。先週末にビックサイトで行われたハンドメイドフェス、来週末のデザインフェスタ。いろんな手作り作品で溢れていて、たぶんすごく楽しいだろうから今年こそは行く予定。

パソコンで描いた絵や作ったグラフィックだとかよりも、手書きのイラストに心惹かれることが多いのもきっとそんなところで。かといって絵が描けるわけでもないので、手書き風の素材を拾ってはあれこれ遊んでみたりする日々。やりたいこととできることが違うってのはもどかしい。