XF35㎜F1.4について語りたい

唐突に、手持ちの機材について語ってみます。Fujifilm大好きユーザーなのでひたすらFujifilmの機材を取り上げていきます。
まずは一番お気に入りのレンズ、XF35㎜F1.4について。

XF35mmF1.4

FUJIFILM XFレンズ FUJINON XF35mm F1.4 R 単焦点 標準 F XF35MMF1.4 R

FUJIFILM XFレンズ FUJINON XF35mm F1.4 R 単焦点 標準 F XF35MMF1.4 R

使用頻度は一番高くて、X-T2にこれをつけっぱなしにした状態が基本装備。これでスナップや街中のポトレだったり気合を入れて猫撮りしたり、一通りなんでも撮れてしまう。これまで撮ってきた写真の半分以上は間違いなくこのレンズです。

小さくて軽いので手軽に持ち運べるっていう物理的なハードルの低さに、なんでも撮れる使える汎用性の高い画角、そして素敵な写り。フジフィルムのレンズで何が好きって言われたらこのレンズだし、Xマウントの単焦点を買おうと悩んでいる人がいたら真っ先にこれを勧めたいって思う。

換算50㎜の焦点距離。

35㎜、換算50㎜の焦点距離。これがすんごく使いやすい。なんでも撮れる。っていうと間違いなく言いすぎなんだけど。荷物は少なく軽いのが正義。そんなわけで、どこに行くにもこれ1本、ということがほとんど。旅行もこれ1本で行っちゃうことが多い。サブでX70を一緒にもっていくけど、結局ほとんどX70を使わないで終わっちゃう。建物の全景を入れたい、とか室内の様子を収めたい、あどのシチュエーションでようやくX70の出番が来る程度。昨年夏に行った、2泊3日の青春18きっぷの旅も、ひたすらXF35㎜F1.4で撮影。
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まさに足で撮るっていう感覚。単焦点のわずらわしさなのかもしれないけど、一方で写真の醍醐味ってここじゃないかなあと思う。自分の足でいろんなところにいって、いろんなものをみて、その感覚をそのまま写真に収められたらいいなあと思う。ズームレンズとは全然違った写真の楽しさを、このレンズで知った気がする。

近づけば寄りの写真が撮れて、下がれば引きの写真が撮れる。もちろん場所によっては物理的にこれ以上寄れない引けないっていうころもあるけど。全部が入らないなら入らないなりに、どうやったら印象的になるかなーなんて考えながら撮ってみるのも楽しい。そして難しい。
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開放F1.4の明るさ。

明るいって正義だと思う。開放のボケ、すごいです。背景がじんわりとなだらかーにボケる。初めてこのレンズをつけてファインダーを覗いたときは感動したものです。EVFなのでファインダー像=写真の仕上がり、もうほんとに覗いてるだけで楽しかった。

ただ、ボケがすごいってことは、逆に言うとピントがシビアということでもある。このレンズを買ってから、ピントをしっかりと意識するようになった。半押しAFしたところでなんだかあっていない気がする…、だとか、撮ったあとに拡大してピントが合っているかを確認したり。そんな感覚がずいぶん養えたような気がする。
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開放F1.4で撮ると、全体的にふんわりとした写りになる。……気がする。ソフトフォーカスとまではいかないものの、このふんわりとした雰囲気はすごくお気に入りです。XF90mmF2やXF56mmF1.2なんかは開放でもぱきっとしたクリアな写真が撮れるという認識ですが、そういったクリアな写真とはまた違って、味や情緒みたいなものを感じられる写りで、これまたお気に入りポイント。
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AF時に前後に動く。

個人的なお気に入りポイントがこれ。フォーカスの際にレンズが動くんです。Fujifilmいわく、XF35mmF1.4には画質優先のため全群繰り出し方式を採用しているそうです。詳しい話はメーカーHPを見てもらうとして、全群繰り出し方式では、フォーカスを合わせる際に全てのレンズが動くため、AF速度は主流のインナーフォーカス方式と比べると遅くなりがちで、一方で画質面では良好なレンズとなるとのこと。

レンズが動くときに感じるちょっとした振動を音が心地良い。使い続ける中で染み付いてしまったのかもしれない。アナログちっくな雰囲気が最高にクールです。AF速度が遅いといっても、とことこと歩いている猫ぐらいは問題なくAFしてくれるので、ここをどう評価するかは使い方次第。
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あともう一つお気に入りポイントを付け加えると、レンズフード。付属の四角いこじんまりとしたレンズフードが愛くるしくて仕方ない。このフード込みでXF35㎜F1.4というレンズは成立すると思う。そんなことを言いつつ写真はありません。

Fujifilmのミラーレスカメラ。

レンズの話といいつつカメラ本体の話にも触れてしまうと、X-T10、X-T2どちらも共通で何が好きかって、絞り・シャッタースピード・をアナログちっくにダイヤルで操作することができること。

カメラを一目見れば設定がわかるから、直感的に操作できて、すぐに撮影に入れる。なんてことはいろんなレビューサイトに書いてある。そして何よりアナログで操作するその体験自体が楽しい。写真を撮ってるなあーって気分にさせてくれて、カメラを操作すること自体に愛着がわいてきて、無意味にダイヤルかりかり回したくなる。(ちなみにX-T2は絞り・シャッタースピードに加えてISO感度もダイヤルで操作することができるため、ボタンを操作して液晶を見ながら…という工程を踏まなくても露出を決めることができる! これがすごく便利だし楽しい。)
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そんなわけで、機材語り第一弾は、Fujifilm XF35㎜F1.4でした。思いのたけをぶつけてみました。このレンズは、僕が初めて買った単焦点でもあり、一番たくさんの写真を撮っています。いろんなところで神レンズと称されているだけあって、このレンズで写真を撮るだけで、写真のレベルが一つ上がったような錯覚に陥らせてくれます。

XF35mmF1.4はそんな素敵レンズです。これからもずっと付き合っていきます。