夢現な猫

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目は開いているけど、どこか空ろな眼差し。起きているのか眠っているのか。はたして今みている世界は、現実なのか、夢なのか。夢現。起きているとも言えないし、眠っているとも言えないような…うつらうつら。そんなとき、僕らの意識はどっちの世界にいるのだろう。


なんてシチュエーションをイメージして撮りました。光を意識してみたのがうまくいって、幻想的な雰囲気にできたんじゃないかなあと、猫の可愛さも加わってお気に入りの一枚。

背景をぜんぶ真っ白に飛ばして、ピントはごくわずかだけ残してぜんぶぼかしてしまいました。この"XF90mmF2 R LM WR"レンズ、開放で寄って撮ると、ピントの合う範囲がほんのわずか。たったこれだけ。前後はさーっときれいにボケてなくなってしまいます。使いこなすのが難しいけれど、こうやって、撮りたいシチュエーションがあって、頭の中のイメージを形にしよう、というときには中望遠のその画角も相まって強い味方になってくれます。